2016/03/15

第9回 アロマセラピスト 高見昌子さん

         

今回は、IFA(英国プロフェッショナルアロマセラピスト)主任講師であり、米国ラストーンセラピーの認定講師として指導にあたる高見昌子さんにお話をお伺いしました。施術に使う美しい石たちを並べながら、シンギングボールを活用されているご様子や、ご自身の転機など、「心が喜ぶことを選ぶ」秘訣を教えていただきました。

アロマセラピスト/マスターラストーンセラピスト
高見昌子さん

EssenceM主催 英国IFPA,IFA正会員、IFA主任講師、ITEC認定リフレクソロジスト、米国ラストーン認定講師。金融の仕事で香港に赴任中、アロマテラピーの世界と出会い研さんを積む。2000年に西麻布に『EssenceM』を設立。温冷の石を用いる『ラストーンセラピー』の普及にも努め、全国各地から集うセラピストとともに、アロマや石を通して心身の癒しを探求している。

アロマに魅せられて、気付いたときにはサロンを開くまでに

・いつもアマナマナ シンギングボウル・サロンにご来廊くださりありがとうございます。
高見さまは、どのようなきっかけでヒーリングサロンを開かれたのですか?

インタビュー

以前は香港に住んでいて、金融の世界で仕事をしていました。何か違うことをやろうと準備していたときに、アロマ・マッサージの体験レッスンを受けたのがヒーリングとの出会いです。「あ、すごい、自分でやるのがおもしろい!」と思ったんです。アロマの香りは自分の身体の上で変化していきますので、その癒しの効果にすっかり魅了されてしまいました。会社を辞め、日本に帰国するきっかけがあったので、このアロマテラピーの良さをもっと広めてみたいという気持ちが強まり、サロンを立ち上げてセラピーを始めたのです。そうしているうちに石を使った「ラストーン」というセラピーに出会いました。最初の施術体験で身体に石を置かれときに、自分のチャクラが動いたという感覚があり、肉体的なレベルでは、翌日すごく腰が軽くなったりして、精神面と肉体面、両方の意味でこれはすごいなと感じ、石の勉強が始まりました。

・前職の金融の世界からアロマやストーンヒーリングへの転身は大きな変化ですね。
それほどに石やアロマのヒーリングに魅力を感じられたのですね。

本当は違うことをやろうと思っていたのですが、ご縁というか、ひょんなことからという感じですね(笑)。最初は周りの人たちも、仕事を辞めて帰国したと思ったら、セラピーを始めて・・・おかしくなったんじゃないか、なんていうわけです(笑)。どうしちゃったの、なんて心配されることもありました。香港での金融の仕事は、お金の流れがダイナミックに感じられる大変おもしろいものでした。仕事にも人にも恵まれていたのですが、独立心の旺盛な人々の住む香港で影響を受けたのか何か他のことにチャレンジしたくなりました。また楽しいけれどストレスフルな毎日に自然とアロマに引きつけられていきました。アロマやストーンヒーリングは、経済の最前線とはかけ離れた世界ですけれども、クライアントさんや、講習を受けられる生徒さんが、すごく笑顔でいらっしゃって、笑顔で帰っていかれるので、それがすごく嬉しいんですね。CMで「プライスレス」という言葉がありましたが、まさにその通りだと思っています。

シンギングボールの音を「受け止める」のが好き

・アマナマナをどのようにお知りになりましたか?

インタビュー

サロンにヒーリングの勉強に通われている生徒さんが、アマナマナを教えてくれました。「近くにシンギングボールを扱うお店があるので行きましょう」と教えてくれて、去年の初めごろにギャラリーに伺ったのがきっかけです。

そのときは一緒に行った人たちといろいろと試奏しているうちに、シンギングボールの音色が気になりだしました。最初は鳴らせなかったのですが、ノルブリンカで行われているシンギングボール・ワークショップに参加し、丁寧な指導を受けたことで鳴らせるようになりました。小サイズのシンギングボールを購入し、セラピーに使ってみたら、レギュラーで来ていただいているお客様にすごく好評でした。
ラストーンの石の講習会を行うときは、石を使った施術の最後に、石やクライアントさん、いろんなことへの感謝の気持ちをこめて、セレモニーを行うんです。たとえばセージを焚いたり、音を奏でたり。そのときにシンンギングボールをよく使うようになったら、生徒のみなさんからも「シンギングボールがすごくいい」という声が多くなり、近くにアマナマナさんのギャラリーがあることを伝えると、講習やセラピーの帰りに立ち寄られているようです。

・生徒様へご紹介くださり、輪を広げてくださって本当にありがとうございます。
最初にギャラリーにお越しになられて、どんな印象でしたか?

私にとってチベットは昔からとても行きたい場所の一つだったんです。まだヒーリングの仕事をする前に、ネパールにも行ったことがあり、チベット仏教の寺院だったり、三つの目の場所だったり、とても興味を持って巡っていました。ギャラリーに伺ったときに、そのときのことをすごく思いだしました。

・施術にお使いいただくご予定で、お求めいただいたのですか?

いえ、もう単純に魅かれただけなんです、「鳴らしたい~!」と思って(笑)。
とても気に入ったので、友達や、私のヒーリングの先生にプレゼントしました。先日来日された先生は、ネイティブアメリカンで、シャーマンをなさっている女性なのですが、シンギングボールの音色をすごく気に入ってくださいました。

・高見さまはシンギングボールをどのように活用されていらっしゃいますか?

インタビュー

自分が音色を受けとめるときと、自分がセラピーで奏でるときとでは感覚が違ってきます。自分が音色を味わうときは、上手に鳴らせる方に頭の近くで鳴らしてもらうと、そよそよとエネルギーが流れていく感じというか。すー・・と流れて、それが直線的ではなく、ゆらゆらと揺らいでいるというか。その流れる感じがすごく好きで、あぁ、いいなぁ、と思うんです。
自分がセラピーを通じて奏でるときは、いろいろと試してみます。クライアントさんのボディの上で倍音を奏でたり、お身体の上に置いて安定しない方には叩いて鳴らしたり。シンギングボールを手に持って、クライアントさんのお身体の周りを回ったり、頭の近くに置いたり、ベッドの上に置いて試したり。最近は、施術用のベッドの下において鳴らすと、また音色がブワァっと広がるのですごくいいんですね。ベッドの下に置くときは、ちょっとだけ湿らしたタオルの上に置くと動かないので、いろいろそういう工夫をしながら鳴らしています。

・施術用のベットの下で奏でるというお話は初めてお伺いしました。どのようにされるのですか?

私たちは、石の施術を行いながら、ベッドの下に使った石を並べていくんです。その並べられた模様は聖なるシンボルと言われています。石が「こう並べてほしい」という直感に従ってベッドの下に並べていくのですね。あるときは川の流れのようでもあり、動物のようでもあり、あるときは花のようでもある。そんなふうに、使った石を下に置いて並べていき、一緒にシンンギングボールも置いて鳴らしてあげると、石と一緒に、まるでクライアントさんを祝福するような感じになるんです。

・色々なシチュエーションでご活用くださっているんですね。

インタビュー

シンンギングボールは、鳴る瞬間というものがあるんですよね。
あるとき、できるようになったという瞬間が見つかるのです。
「自分で鳴らそう」などと思うと鳴らない。だからやっぱり、スティックと一体になって、付かず離れず、いつまでも・・というような、きっとバイオリンの弓ってこんな感じなんだろうな・・と思いながら鳴らしているんですね。
なんというか、ずっとスティックとシンンギングボール同士が付いてる、付いてる・・と感じながら、自分を主張しすぎることなく、ただただ付いてる、付いてる・・、という意識でやっていると、ずっと音色が続くのですね。
音の大きさや広がりが、クライアントさんによって違っているように感じます。
すごくうわぁ~と広がるときがあって、それはお客様もわかるようで、「今すごかったよね」というお話をすることもあります。

一歩を踏み出さなければ、何も始まらない

・「鳴る瞬間」との出会いはとても素敵なお話ですね。そんな風にして今までも、新しいことと向き合い、乗り越えてこられたのですね。

セラピストとして生きることは、ある意味「住む世界」を180度変えたわけですから、考え方をまるごと変えなければやっていけない、というのが大きかったですね。
今まで身をおいていた経済・金融の世界とは縁遠い世界に入ることになりましたが、お金とは別の違うところに大きな価値があります。最初はその頭の切り替えが難しかったですね。でもその分、心はとても満たされているんです。頭の中で、以前の環境や収入と大きく異なるので、「本当にそれでいいのか」という声が頭の中で広がることもありましたが、なによりも、心がとても満たされている。それはかけがえのないものだと感じています。
これから先どうなるかは、誰にもわかりません。けれど自分を癒すという時間に触れることなく、忙しい現実で過ごしている人たちに、ちょっとしたスペースや癒しがあればいいのになぁ・・と思います。こういう場所に来て、施術を受けられる人は、自分の心を癒すことの大切さに気が付いているからいいんですけど、そうじゃない人たちがたくさんいるので、癒しの世界がもっと広がってくれればいいのになぁ、と思っています。

・新しい世界へ一歩を踏み出すことに、不安はありませんでしたか?

どんなことも、まずはジャンプしてチャレンジしないと始まらないですよね。ダメだったらダメで別にいいじゃない、という思いがあります。自分が決めたことなんだから、ダメでも後悔しないし、どうにだってなる、なんとかなる、と思っています。まぁ、なんとかならないことが多いんですけれど(笑)。でも実際、何か成功できる保障を見つけて、新しく踏み出せるということはないんですよね。会社でもなんでも、いつ潰れたり変化が起きたりするかもしれませんから。
だから心がハッピーなことを、心が喜ぶことを、心がエキサイトするようなことを、選択してやれたほうが幸せをより感じられるかな、というのはあります。

・今後の活動やビジョンについてお聞かせください。

私は考え方がシンプルなので、入り組んだ悩みを持っている人たちにどれだけ働きかけることができるだろうか、と思うことがあります。けれど、石やアロマといった一緒に手助けしてくれるパートナーのようなものと出会えましたので、それらと一緒に、私が経験したことがない悩みや辛さを持っている人たちに、役に立つことができればな、と思っています。
私の中で、ひとつの役割として、アメリカの先生たちの施術をちゃんした形で日本に広めたいという想いがあります。ある意味、石とともに歩む道といいますか。そういったものを理解してくださる方が増えてくださると嬉しいなと思うんです。

世の中は今、インターネット等で情報が簡単に手に入るようになっています。軽いプチ体験などもたくさんあります。最初の出会いや入り口は、そんな軽い体験からでもよいのですが、その後に学び続けていくことが大事なのですね。そういった姿勢をしっかりとお伝えしていくことが大切だと思っています。これは日本古来からある考え方と、ネイティブアメリカンの人たちの考え方の中に共通する価値観でもあります。武道や茶道、華道の世界の中に、学び続けるという精神的な道があるのと同じように、私たちは石という深い精神的な世界に関わっているんですね。石に比べたら、私たちなんて新米です。石は長生きですからね。そんな石とともに歩む者、ストーンウォーカーとして、石の道を皆さんと一緒に歩んでいきたいと思います。

◆インタビューを終えて

いつも生徒さんとご一緒に来廊くださる高見さま。インタビュー中は「心がウキウキすることを大切にしたい」という高見さまの笑顔から、陽だまりのような時間となりました。
初めて見せていただいたラストーンの石は、言葉を失うほど美しくすべらかで、後日、手足のリフレクソロジーを体験させていただきました。こんなに石が心地よいものとは!とびっくり。施術中の高見さまの、石とクライアントを真摯に繋ぐお姿に感動しました。アロマと石、どちらも自然のエネルギーを凝縮したものを通して活動される高見さま。アマナマナも、チベットの智恵を通して、皆さまのお役に立てればと思います。素晴らしい時間をありがとうございました。

By アマナマナ・スタッフ

【ご案内】

Essence M(高見さま主催のサロン)
EssenceMでは、アロマセラピーやラストーンヒーリングのほかにも、フラワーデザインやボタニカルアートなど、さまざまな学びの場をご用意されていらっしゃいます。
また高見さまに直接トリートメントをしていただくことができますので、【トリートメント】のページをご覧ください。

ラストーンセラピー
La stoneセラピーとは
創始者メアリー・ネルソン氏によって体系づけられた、アリゾナ発の温めた石と冷やした石を用いて身体と心に働きかけるストーンセラピー。スパメニューとして人気の高いストーンマッサージの起源となる。
現在はネイティブ・アメリカンのジェニー・レイ氏も加わり、ダコタ族に伝わる伝統的な石のマッサージ方法も融合。温冷の温度差により筋肉や血行など肉体の深部へのアプローチと、精神的な癒しの効果から、La stoneセラピーを『Last‐oneセラピー』(究極のセラピー)とも言われる。

●高見昌子さんご愛用のアイテム・ご参加のワークショップ他

シンギングボールシンギングボール・ワークショップアマナマナ シンギングボウル・サロン