【amanamana】シンギングボウルがどうしても鳴らない場合はどうすればよいでしょう?

こんにちは。アマナマナ代表のクリハラミユキです。

シンギングボウル入門講座の第六回目は、「それでも、どうしても鳴らない場合の対策」として、前回のやり方で奏でてみたけれど、それでも鳴らなかったという時の対策についてです。

ほとんどの方は、前回で鳴らせるようになったかと思いますが、それでもうまくいかない場合のために、3つの対策をお伝えします。
すでに鳴らせている方でも、この方法をマスターしておくと、今後の参考やレベルアップにつながります。ぜひお読みください。

【鍛造(たんぞう)シンギングボウルが鳴りづらい理由】

鍛造(たんぞう)のシンギングボウルは、組織の密度が高いため、最初は振動させづらいという特徴があります。
ただ、いったん振動が始まると、その分、深く長く、複雑な倍音を生み出すことができます。そのコツをつかめば、ラクに音が出せるようになります。そして、この練習のプロセスこそが、シンギングボウル・ヒーリングに必要な要素でもあります。

そして、鍛造によるシンギングボウルには、一つひとつ個性があるため、鳴りやすさの違いや鳴らす人との相性があります。どうしても鳴らなかったものが、日によって鳴ったり、鳴りづらいこともあります。

そこで、鳴りづらいシンギングボウルを鳴らせるようにするための最終テクニックを2つほどご紹介します。

【1つ目の方法:ヒッティングしてから奏でる】

ヒッティングで音を出すことは、どなたでもすぐにできることでしょう。

音が鳴っているシンギングボウルは、すでに振動が起こっています。これを利用して、ヒッティングしてシンギングボウルが振動して響いているうちに、こすって奏で始めるという方法があります。

ポイントは、ヒッティングによって生じたシンギングボウルの振動を止めないことです。奏で始める際にスティックを直角に当てるのではなく、シンギングボウルの外縁にそって、斜めにスッと滑り込ませるようにするのがコツです。

スティックがシンギングボウルに触れる瞬間に、振動が止まらないように圧をつけてこすり、グッと押し付けながらスピードをあげて、シンギングボウルが振動するようにしてください。

こすりつける前に、シンギングボウルの周りで円を描くのも、円のイメージを保つことで、均等に力を入れ続ける準備にもつながるのでおすすめです。慣れてきたら省いてもかまいませんが、最初のうちは続けてみるといいでしょう。

【2つ目の方法:ひとつ大きなサイズのスティックで奏でる】

まず、大きいサイズで鳴らない場合、スティックのサイズが合っていない可能性があります。例えば30センチを超えるような大きさのシンギングボウルは、それにあわせたサイズのスティックでないと、響かせることが難しいことがあります。

通常は、シンギングボウルにあった大きさのスティックがついていますが、もし単品で購入してサイズがあっていない場合、ひとまわり大きめのサイズのスティックを入手して使ってみましょう

【3つ目の方法:スティックの木の部分で奏でる】

それでも鳴らない場合は、いくつかの原因があります。

シンギングボウルのサイズが半径10センチ程度の場合、円周の長さが短く、こすって響かせるのはむずかしく、一般的には「ヒッティング専用」とされています。

もちろん、このサイズでも鳴るものもありますし、練習すれば鳴ることもあるのですが、少なくとも初心者の方には扱いがむずかしいことがあります。

小さいサイズでも、こすって奏でたい方の場合、奥の手として、スティックを逆に持ち替えて、木の部分でこするという方法があります。

ただし、この場合はスウェード革の部分で鳴らす複雑な倍音とは異なり、鋳造シンギングボウルに似た、高めで浅い音になります。ある程度鳴った段階で、素早くスティックを持ち替え、フェルトの方で鳴らす方法もありますが、少し技術を要します。

ここまでの方法でもどうしても奏でられなかった場合は、できれば、シンギングボウルの使い方の講座に参加して、実際に専門家のサポートを受けるか、ヒッティング専用としてお使いいただくのがいいでしょう。

今日は、前回のやり方でも鳴らなかったという時の対策として、【鍛造シンギングボウルが鳴りづらい理由】【1つ目の方法:ヒッティングしてから奏でる】【2つ目の方法:ひとつ大きなサイズのスティックで奏でる】【3つ目の方法:スティックの木の部分で奏でる】についてお伝えしました。

「奏でる」方法については、シンギングボウル・ヒーリングの基礎となる重要な内容のため、再度ご説明しました。あなたらしい、いい音を出すことができるよう、ぜひ試してみてください。

次回は「シンギングボウルとティンシャの違いと使い方」として、ヨガのシャバーサナやセラピーの終わりなどに使われるティンシャとの違いについて説明します。

こちらは、非常によくいただくご質問でもありますが、「今さら聞けない」という方も多いため、あらためてご説明することにしました。ぜひ、楽しみにしてください。

本日もお読みいただきありがとうございました。
次回も引き続きよろしくお願いします。

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