【amanamana】ヨガ・マインドフルネス・各種セラピーなどでのティンシャの使い方

こんにちは。アマナマナ代表のクリハラミユキです。
アマナマナのティンシャの響きはいかがですか?

今日は、プロのためのティンシャの使い方講座の第四回目として、「プロのための使い方と注意点②」の、ヨガのシャバーサナ、マインドフルネス、各種セラピーなどでの使い方について詳しくお伝えします。

【ヨガのシャバーサナ、マインドフルネス、各種セラピーなどでの使い方】

セッションの途中、または終わりの段階でティンシャを使う場合、ティンシャの鳴らし方としては、前々回で説明した「その2: 対象となる人に向けてやさしく打ち合わせる」のがいいでしょう。

両指がティンシャにあたるほど革ひもを短く持ち、ティンシャをやや上に向けて、左右の端を軽く鳴らします。この際、必ずティンシャの底を生徒さんやクライアント側に向けて、音が届きやすくすることが重要です。

では、この場合の意味について簡単に説明します。

前回、ヨガのシャバーサナ、マインドフルネス、瞑想、各種セラピーなどを行う際は、潜在意識とアクセスしやすい状態でもあり、通常より意識がコントロールしづらくなると書きました。

こうした場合でティンシャを使う目的は、無になった意識を呼び戻し、本来あるべき場所へと引き戻すことです。

たとえば、ヨガのシャバーサナは「屍(しかばね)のポーズ」とも言われ、死体のような究極の脱力状態を目指しています。そこでティンシャが使われる理由は、単に終了を知らせるチャイムやタイマーとしてではありません。

もともとの起源ははっきりしていませんが、チベット密教の死の状態を体験する瞑想修行が参考にされたようです。その瞑想は、さまざまなイメージを描くことで、輪廻から抜け出て悟りの状態になることを目指しています。

そして、肉体から出ていった意識がそのままにならないように、道標(みちしるべ)として使われるのが、ティンシャの音なのです。

例えとしては、暗い道を歩いている人への「灯りやろうそく」、別の世界にさまよい込んでしまった人を我に返らせる「呼び声」のようなものかもしれません。

そのため、警笛やサイレンのように目を覚まさせて呼び戻すのではなく、やさしく、そっと声をかけるイメージで使うのがいいでしょう。

法具のティンシャは、もともとこうした目的のために作られており、無になったり、さまよっている意識を呼び戻し、本来あるべき場所へと引き戻すために最適とされているのです。

次回は、「ティンシャとシンギングボウルの使い方の違い」について説明します。

今回もお読みいただきありがとうございました。

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