シンギングボウルが気持ち悪いと感じる理由と、安心して楽しむためのヒント
― 響きの魅力をもっと深く味わうために ―
はじめに:不思議な感覚は、あなただけではありません
シンギングボウルを初めて体験したときに、「少し気持ち悪くなった」「ふわふわした感覚があった」と感じたことはありませんか?
実は、そういった反応は決して珍しいことではなく、多くの人が似たような体験をしています。
一見ネガティブに捉えられがちなこの反応も、背景を知るとその意味が見えてきます。この記事では、「なぜ気持ち悪く感じることがあるのか?」「安心して楽しむにはどうしたらいいのか?」という疑問にお答えします。
【初めての方へ】気持ち悪くなることはある?心配しなくて大丈夫?
シンギングボウルの音を聞いて、一時的に違和感や気持ち悪さを感じることがあります。しかし、それは身体に悪い影響があるからというわけではありません。
特に、鍛造(たんぞう)シンギングボウルのような、自然の倍音を豊かに含むものでは、人によって音や振動に対する反応が異なります。ですが、これはあくまで一時的な反応であり、体験を重ねるうちに多くの方が「心地よさ」や「深い癒し」を感じられるようになります。
これは、心と身体が、ふだんしまい込んで、忘れてしまっている感覚や感性を呼び覚ますプロセスでもあるのです。
【体験後の方へ】なぜそう感じる?4つの理由と背景
理由①:「整っていない音」が違和感になることがある(文化的な聴覚の違い)
シンギングボウルには、大きく分けて2種類があります。
▲鋳造製のシンギングボウルの例
・一つは、西洋音楽のように一定の音階や周波数に調律された、調律型のシンギングボウル。金属を溶かし、型に流し込んで固める「鋳造」という製法のボウルや、音階や周波数を整えたチャクラボウル、クリスタルボウルなどがこれにあたります。
・もう一つが、職人が熱した金属をハンマーで叩いて作る、鍛造シンギングボウルです。
▲鍛造(たんぞう)製のシンギングボウルの例 アマナマナ 新・鍛造スペシャルシンギングボウル
前者は、西洋音楽などで慣れ親しんだ音階や、整然としたクリアな音を奏でますが、後者は、一つひとつが異なる形と音で作られ、自然界に近い、複雑で揺らぎのある「非整数次倍音」と呼ばれる音を奏でます。
また、音が時間とともに微妙に変化し、型にはまらないその響きに、初めは違和感を覚える方もいます。
しかし、日本人の感性には、型にはまらない個性や違いを受け入れたり、風の音や虫の声、葉の擦れる音など、自然界の「ゆらぎ」に対する敏感さがあります。慣れてくると、多くの人がその音に懐かしさや安らぎを感じるようになるのです。
理由②:「倍音酔い」と呼ばれる反応
鍛造シンギングボウルの響きは、耳だけでなく身体全体に伝わります。この響きや音により、人によっては以下のようなことを感じることがあります。
・ふらつき
・頭がぼーっとする
・のどが乾く
・トイレが近くなる
これは「倍音酔い」と呼ばれる現象で、乗り物酔いやお酒に酔った感覚に似ています。一時的な反応ですので、少し休んだり、水分を取ることで落ち着いてきます。
繰り返し体験していくことで、自然と慣れていくことがほとんどです。
理由③:体調やコンディションが影響することも
疲れているときや、身体が敏感になっているときは、音や振動に過敏に反応しやすくなります。そういった状態で体験すると、「気持ち悪い」と感じることがあるかもしれません。
このようなときは、無理をせず休むことが何より大切です。シンギングボウルは、一度聞いてすぐに気に入る人もいますが、実は時間をかけて長くつきあううちに、本当の良さがわかってくる方もたくさんいらっしゃいます。
理由④:奏でる人との相性や意図が影響することも
シンギングボウルは、その音そのものだけでなく、奏でる人の意図や在り方が音に現れます。たとえば、奏でている人の気持ちが落ち着いていなかったり、その場の空気と合わなかったりすると、聞き手が不安定な感覚を受け取ってしまうことがあります。
また、中には十分な技術を習得しないまま、自己流で奏でている人の場合もあります。シンギングボウルは一見簡単そうに見えて、実は奥が深いため、本当に癒やされるいい音や響きを出すには、きちんとした理論や技術を学ぶ必要があります。
そのためにも、信頼できる団体や、認定資格を持った人を選ぶことで、安心して体験を楽しむことができます。
【感情が動くとき】響きが心に触れる瞬間もあります
シンギングボウルの音は、ただの「音」ではなく、心や感情に静かに作用する響きでもあります。
そのため、体験中にふと涙が出てきたり、懐かしい感覚がよみがえったり、心がざわつくように感じる方もいます。これらは、響きが心の奥に触れたときに起こる自然な反応です。
そうした場合は、無理に止めようとせず、自然のまま受け止めることで、少しずつ心が整っていくことが多いようです。
安心して体験するために覚えておきたいこと
シンギングボウルをより深く、安心して楽しむために、いくつかのポイントをご紹介します。
・初めての方は短時間の体験から始めるのがおすすめです。
音や響きに対する感覚は人によって異なるため、自分のペースや感覚を大切にしましょう。
・体調がすぐれないときは、無理をせずにお休みを。
心身のバランスが整ったときに体験するほうが、より深い効果を感じやすくなります。
・信頼できる人や場を選ぶことが大切です。
技術や知識をきちんと学んでいる人のもとで体験することで、安心感と質の高い響きを得られます。
・体験中に倍音酔いのような感覚を覚えたら、水分を取り、少しその場を離れて休みましょう。
無理に続けず、自分のペースを優先することが何よりも大切です。
まとめ:気持ち悪さの奥にある、本当の心地よさを探して
特に、鍛造シンギングボウルの響きは、耳に聞こえる音だけでなく、心と身体の深い部分にまで届き、共鳴します。
最初は、違和感や気持ち悪さを感じることがあるかもしれません。しかし、それは心と身体が、ふだんしまい込んで、忘れてしまっている感覚や感性を呼び覚ますプロセスでもあります。
すぐに「心地よい」と感じる人もいれば、時間をかけて少しずつ慣れていく人もいます。自分の感覚を信じて、無理なく、自分に合ったペースで体験を重ねていくことが大切です。
信頼できる人や場と出会い、シンギングボウルの本当の魅力にふれていただけたら幸いです。
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