2016/03/15

第12回 ノンフィクションライター 伴梨香さん

         

今回は、ご自身も深くホリスティック医療を学ばれ、チベット医学にも深い造詣をおもちの伴 梨香さんにお話をお伺いいたしました。前職の放送業界からの転身、ホリスティック医療の取材や執筆を通して、「命の仕組みとは何か」を真摯に見つめるお姿をご紹介させていただきます。

ノンフィクションライター 伴梨香さん

東京生まれ。立教大学文学部英米文学科卒業後、ニッポン放送に勤務しディレクター職につく。退社後は、国内外で伝統医療や代替医療などを体験、取材し、技術習得のトレーニングを重ねる。05年「International Academy of Classical Homeopathy日本校」の四年制プロフェッショナル養成課程修了。またホリスティック医療、健康、癒し、そして幸せな死をテーマに著述活動にあたっている。著作に02年『ホメオパシー ~海・森・大地の見えざる医師たち~』、09年『健やかに逝く ~ホリスティック医療がかなえる幸せな死~』(ともに新潮社刊)がある。

本物で上質なサイトとの出会いで、静かに興奮していた

・アマナマナのインタビューにご協力いただき、ありがとうございます。すでに様々な製品をご利用いただいていますが、アマナマナをどのようにお知りになられたのですか?

2年ほどまえのことになりますが、本を執筆しているとき、チベット医学について取材をしたことがありました。チベットに渡られて僧院でチベット密教を修められた医僧、大工原弥太郎僧侶にインタビューをさせていただいたり、資料の文献を読んだり。そのときに、「マントラ(真言)入りのお薬」というものがあると知って、すごく興味をひかれたんです。

というのも、わたしはもう数年、毎日2回のマントラ瞑想を続けていまして、マントラの効用を自分で体験して知っていたからです。ほかにも、インドをひと月ほど旅行したとき、見物がてらある聖者のアシュラム(修行場)に滞在したのですが、そこで2000人の人々が唱和するマントラを全身に浴びて、すこし不思議な作用を体験したことがありました。

それでマントラ入りの薬剤について、さらに情報がほしくてインターネットで検索してみたところ、amanamanaさんを発見したわけです。まさか日本に、本物の高僧のマントラ入りインセンスを売っている会社があるとは思いませんでしたから、とてもびっくりしました(笑)

真言薬(マニピル)に興味を持たれて、アマナマナを探してくださったんですね。HPをご覧頂いて、どのような印象をもたれましたでしょうか?

インタビュー

ウェブサイトのトップページを開いたとたんに、瑞々しい蓮の花が画面いっぱいに広がって、尼僧さまの澄みわたった声明、「クンサン・モンラム」が静かに流れてきて――。一瞬で平和な心地よい空気に包みこまれ、すっかり魅了されてしまいました。宗教的な静謐さ、それと同時に温かみが感じられましたね。

そのままウェブサイトをくまなく探検しましたら、amanamanaさんが本物・上質なものだけを扱おうという姿勢でいらっしゃること、それらを洗練された形で提供しようと努力されていること、人や知識や出来事とていねいにつきあおうとされていることが伝わってきて、静かに興奮してしまいました(笑)。もちろんamanamanaさんにはたくさんのファンの方々がいらっしゃるわけですけれど、わたしにしてみれば「発掘した!」という気持ちでした。

チベットに限らず、世界中の伝統的な宗教や医療には、いのちやこの世の仕組みについての深い知識が伝え残されていますけれど、そういったものを現代的な生活を送っている人々にそのまま提供しても、なかなか受け入れてもらえないことが多いですよね。そんなとき、「わかりやすい形」「現代的な形」にアレンジされることがよくありますが、アレンジによって質を劣化させてしまうことが多いように思うんです。もともとの素晴らしい教えがダウンコンバートするというか、品質を低くして変換されてしまうというか。

その点amanamanaさんは、本質的な価値を劣化させず人々に届けようという意志が固いですよね(笑)。その上で、洗練を実現している。知的で上品にも感じます。

・HPからたくさんメッセージを受け取ってくださってありがとうございます!真言薬(マニピル)入りのお香はお使い頂いていかがでしたか?

インタビュー

【The Blessing Incense】は、繊細で上質な香りですね。まえにチベットで作られたお香を、あるウェブショップから購入してしばらく愛用していたことがあったんですが、香りがたいへん野性的といいましょうか、荒削りといいましょうか(笑)。そのアクの強さのせいで、あまり快適に感じられないときがあって、なんとなく使わなくなってしまいました。やはり本物、上質なものに触れなくてはいけませんね。【The Blessing Incense】は強烈な刺激を放つようなものではなく、かといってたんにマイルドなだけでもない。真言薬が入っているからか、やさしい力強さを感じます。

インセンスは、瞑想の前や、帰宅してひと息ついたとき、執筆の合い間、眠る前などに焚いています。個人的な感想ですけれど、ラサ香は、仕事や社交など社会での活動をおこなうことを支援してくれるように感じます。活気が出たり、集中力や理解力が冴えたり。

一方、ヒーリング香はあくまでもやさしく、いたわってくれるような印象ですね。いじけた心もなぐさめてくれます(笑)。もうひとつのナーガ香は落ち着いた、強く安定した心をもたらして「OK、いろいろあるけれど、わたしはだいじょうぶ」と思わせてくれるように感じるのですが、みなさんはどうなのでしょうね?

「そもそも人間は何のために音楽を生みだしたのだろう?」
そんな問いに答えてくれる。

・とても深くお香を味わってくださってありがとうございます。浄化の力が強いと言われるナーガ香は、焚くと本当に空気が変わり、とても整うように私も感じています。
それから、マントラ・ヒーリングCD【The Blessing Voice】も、幅広く活用いただいているとお伺いしました。

【The Blessing Voice】も、とても気に入っています。

このCD作品は、「そもそも人間は何のために音楽を生みだしたのだろう?」という疑問の答えを、そのまま表現しているようにも思えるんです。きっと原始の音楽は、風の音、川のせせらぎ、心臓の鼓動などのような、「自然」が生みだす旋律やリズムを模倣した遊びでもあったでしょうし、同時に「自然」という人知の及ばない知性への礼拝でもあったでしょう。それに、「響き」からできているわたしたち自身を「響き」で癒す目的で、音を生み音を浴びてもいたのでしょうね。そんなことを実感させる、ちょっと特別な作品ですので、何度かセミナーやお話の会でも使わせていただきました。

昨年わたしは『健やかに逝く』という本を出版したのですが、その後「幸せな死」「癒された死」をテーマに話をしてほしい、セミナーをおこなってほしいという依頼をときおりいただくようになりました。これまで主催してくださったのは、自然療法のセラピスト団体や愛好家の方々、病院を経営されているお医者さま、それから曹洞宗や日蓮宗のお寺のご住職など、さまざまな立場から癒しの本質、いのちの本質をみつめている方々です。

インタビュー

その会場で、何度か【The Blessing Voice】を流して、参加者のみなさんと「マントラの沐浴」を楽しんだことがありました。電車に乗ったり人混みにもまれて会場にお越しくださった参加者のみなさんは疲れていらっしゃいますし、会場では知らない人ばかりに囲まれて緊張もしていらっしゃる。その方々に、最初にお気持ちをすっと落ち着かせて心地よくなっていただけるようにと思いまして、会場に流しました。

たいていはオープニングで「クンサン・モンラム」をほんの短い時間かけるのですが、「初めて聴くメロディなのに懐かしい」「なんだか泣きたくなる」「浮ついていた気持ちが一瞬で落ち着いた」「イライラしていたことが、どうでもよくなった」「今とまったく違う、子どもの頃の自分を思い出した」「なくなっていた指輪を置いた場所を思い出した」(!)などとご好評をいただいています(笑)。こういったことが起こるのは、【The Blessing Voice】に収録されているマントラが、心の深い層に働きかけるからなのでしょうね。神聖なものは、わたしたちの心の神聖な部分と共鳴して、そこを力強く響かせてくれますよね。

「意味ある偶然」に気付き、導かれるがままに

・講演会で流してくださってありがとうございます。伴さまご自身が、チベット医学やホリスティック医学を取材し、深められていらっしゃるからこそ、共鳴いただいたんだと思います。以前から、こういった世界に興味をお持ちだったのですか?

私は以前、ニッポン放送でラジオ番組のディレクターをやっていたんです。音楽バラエティ番組やアイドル番組を作っていました。慌ただしく、刹那的で、享楽的な、浮かれた暮らしをしていたかもしれませんね(笑)。でも、それはたんなる表面的な見え方で、実は放送業界の多くの人々は、ほかのお仕事に就いている方と同じように「世の中の力になりたい」「人の苦しみを救いたい」という思いをもって働いています。

たとえば同期のあるディレクターは「僕は、少年少女が日曜の夜に抱く『明日からまた学校だ』というゆううつな気分を吹き飛ばすような、楽しい番組を世の中に提供したいんだ」といって、日曜夜にオンエアされる、ものすごくくだらないお笑いバラエティ番組を作っていました(笑)。まさに「聖なる意図」と「俗な行為」ですよね。同僚はみんなそうでしたし、わたしもニッポン放送ではそのように、聖と俗、清と濁の両方を徹底的に体験し、生み出すという日々を過ごしていたように思います。

そうして7年ほどたったときから、立て続けに不思議な出来事や「意味のある偶然」が起こるようになりました。欲しい情報や知識が不思議な形でもたらされたり、会いたい人との出会いが絶妙なタイミングで実現したり。それで「身のまわりに起こる出来事は一見、でたらめに起こっているようにみえるけれど、どうやらすべて意図をもって起こされているようだ」と思うようになったんです。15年くらい前のその当時、わたしはスピリチュアルな教えにまったく触れていませんでしたから、そのことにはじめて気がついたというか、日常生活の中から自分で発見したわけです(笑)。

インタビュー

尼僧のお守りも手作りの袋に入れて
いつも持ち歩いてくださっているそう。

同じ時期に母から「面白いからこの本を読みなさい」とシャーリー・マクレーンの『アウト・オン・ア・リム』を手渡されて読み、「わたしが体験しているのはこれなのか」と納得がいきました。それ以降、自分の日常に起こる出来事を注意深く観察するようになったのですが、そうすると「運」とか「見えない力」がどんなときに自分を支援してくれるのかがハッキリ見えてきたんです。何か自分にとっても世の中にとっても正しいことを行おうとすると、見えない力は支援してくれるのですが、自分の功名心とかくだらない欲望から何かをおこなおうとすると、まるで支援がもらえません。そんな観察をくりかえして「世の中には見えない力が確かに存在している」「その力は人々や世の中を成長させる方向に後押ししてくれている」と確信したときは、本当に感動しました。

仕事仲間にも恵まれて、本当に好きな職場だったのですが、この世の不思議な仕組みについて学びを深める人生をどうしても送りたいと思って会社を辞めることとなりました。自分のこころとからだで確かめながら、安全に着実に学びを深めていきたいと思い、世界の伝統医学に近づいていったんです。

・伴さまの中で、伝統医学に携わられるまでにとても大きな変化があったのですね。
今後の伴さまの夢やビジョンはありますか?

これまで、アーユルヴェーダ、中国伝統医学、ホメオパシーなどのホリスティック医療を通じて、たくさんの方々が病んで癒える姿に接してきました、また自分でもそれらの素晴らしい作用を幾度か体験することができて、ささやかではありますけれど、聖なる発見、聖なる喜びで人生が満たされていくように変化していきました。

この道のりでは、本当にたくさんの助けをいただきました。わたしの教師となってくださった方々から惜しみなく知識を与えていただきましたし、ともに勉強する仲間にも恵まれました。本当にいったいだれに感謝したらよいのだろうと思うような、幸せなギフトをいただいたと感じています。その思いをもって、これからも原稿を書いたり、お話をさせていただくことを通じて、いただいた恵みをたくさんの方々に広げていきたいと思っています。

◆インタビューを終えて

柔和なたたずまいで待ち合わせの明治記念館にいらっしゃった伴さま。ナチュラルで可憐なお人柄と、執筆家としての深い洞察で、アマナマナの素敵な部分をたくさんお聞かせくださいました。「こんなに誉めていただいてどうしましょう」と恐縮してしまったほどです。ホリスティック医療のお話や、伴さまのまなざしを通してお伺いした「世の中の美しい流れ」のお話は、たくさんの気づきを頂くことができました。チベットの奥深さを、ともに広げていけたらと思うインタビューでした。本当にありがとうございました!

By アマナマナ・スタッフ

【ご案内】

◆新潮社より、著書を2冊出版されておられます。
『健やかに逝く―ホリスティック医療がかなえる幸せな死―』
『ホメオパシー~海・森・大地の見えざる医師たち~』
詳しくは新潮社のホームページ

●伴梨香さんご愛用のアイテム

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