シンギングボウルを頭にかぶって鳴らしてもいいですか?

インド、ネパール、タイ、バリ島などの土産物店やヒーリングサロンなどで、シンギングボウルを頭にかぶせて鳴らす方法を見かけることがあります。

アマナマナにも、「同じようにやってもいいですか?」というご質問を多くいただきますが、アマナマナでは、現在この方法は推奨しておりません。ここでは、その理由を少し詳しくご説明します。

1.強い振動により健康被害が生じる可能性があるため

シンギングボウルは、正しく扱えば安心して楽しめる美しい倍音を奏でてくれます。しかし、直接身体に当てて使用することで、必要以上に強い刺激が伝わることがあります。特に頭部は、脳や耳、目などの感覚器官、毛細血管、神経が集中する繊細な部位です。過度な振動が加わることで、脳や血管に負担がかかる可能性も否定できません。

たとえば、以下のような脳震とうに似た症状が起こることがあります。

めまい、ふらつき
頭痛
吐き気や倦怠感
耳鳴り
注意力・集中力の低下
記憶の混乱

多くの場合は一時的なものですが、個人差があり、後から症状が現れることもあります。

また、脳震とうは、繰り返すことでダメージが累積され「セカンド・インパクト・シンドローム」と呼ばれる後遺症が残ることも知られています。シンギングボウルを頭にかぶって鳴らすことが、誰にとっても問題ないのかどうか、正確な情報はないのが現状です。医療資格をお持ちでなかったり、専門的な訓練を受けていない方がこうした方法を行う場合、ご自身の身体やお客様へのリスクを十分理解した上での判断が必要です。

2.海外と日本では、安全意識や法的ルールが異なるため

海外の土産物屋、リゾート、ヒーリングサロンでは、その場限りの体験やパフォーマンス的な演出として行われているケースがあります。帰国後のフォローアップを想定していないため、安全面はあまり考えられておらず「インパクトや強い印象を重視」している場合がほとんどです。

また、海外で教えられているヒーリング法や資格講座の中には、日本とは安全意識や法規制などの面で異なる視点の内容が含まれていることもあります。
日本でシンギングボウルを楽しむためには、日本の文化や制度に即した使い方を学ぶことが大切です。

3.シンギングボウルの響きは、離れていても十分に感じられます

シンギングボウルの音は、空間そのものを包み込むように広がり、体に直接当てなくても、深く響く倍音を全身で感じることができます。無理に頭にかぶったり、体に当てる必要はありません。少し離れた位置で奏でるだけでも、空間が整い、静まっていくような感覚を味わえます。

アマナマナでは、安全で心地よい使い方を学んでいただくために、公式のシンギングボウル講座を開催しています。正しい知識と技法を身につけることで、自分自身のケアやセッションにも安心して取り入れていただけます。

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まとめ:

頭にかぶせて鳴らす方法は、一見ユニークで印象的に思えるかもしれません。しかし、シンギングボウルの本来の魅力は、体に直接当てなくても、空間と心を整えるほどの響きがあるという点にあります。ぜひ、安心できる方法でその美しい響きの世界をお楽しみください。